忍者ブログ

しかばねRUIRUI 新館

公式とは関係ありません。 趣味のブログです。 腐的表現があります。 鎧伝サムライトルーパーの女性向け同人ブログ。 (当秀・ラジ秀)イラストと小説を展示したいです。 投稿板 http://www14.oekakibbs.com/bbs/orirukokunn/oekakibbs.cgi

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ちゃとさん 作 当秀SS
   

冬の朝            ちゃとくん作



「・・・ま、当麻、いい加減起きろよ。こら、放せってば、当麻!」
 温かい感触。安心する匂い。
「・・・ん~?」
「うわっ!ドコ触って・・・コラ、起きろー!!」
 
 ドゴォッ

 冬の朝の日課。
 温かい感触。安心する匂い。
 そして、秀の鉄拳。

「当麻、お前なー、その寝起きの悪さ、何とかしろよ。オレまで遅刻しちまうだろ。」
 ゆるい上り坂。いつものように乗り遅れたバスを追いかけ、ふたりで全力疾走。
「無理や。」
 秀も無理だとわかっていて言ってるのを、当麻は知っている。
 低血圧で冷え性な当麻は、体温が高い秀を毎晩無意識に抱きしめて眠る。
 そして、朝になってもすごい力で離そうとしないのだ。
「お前なー、じゃあオレを巻き込むな!オレはお前の湯たんぽじゃねえんだぞ。」
それも無理。」
「即答かよ!少しは努力しろよなー」
 
 少しも息を切らさずに、ふたりはバスを追い掛ける。
 朝のこんな軽い運動と何気ないやり取りを、秀が実は結構楽しんでいる事も、当麻
 は知っている。

 努力なんか、せえへんもん。
 冬の朝。オレの至福の一時。
 温かい素肌の感触。安心する秀の匂い。そして冬の朝寝坊。
 明日からも、日課は続いていくだろう。
 冬の至福な一時と共に。

PR

コメント

コメントを書く