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ああ、良かった。濡れてない
今日、同居人に渡そうと思っていた箱を大切そうになぞる。
箱は少し、しめった程度ですんだようだ。
星ふる夜、
帰宅途中に凄まじいにわか雨。
天気予報は当たっていたが、寝坊してチェックせずに出かけてしまったのだ。
咄嗟にメッセンジャーバッグをシャツの中に非難させ、バイクを飛ばして帰ってきた所だ。
「!」
髪からポタポタと滴が落ちているのに俺気付いて、同居人が持っていた本を身体から離した。
「うひゃ~。濡れやがったな。!!!」
「・・・・ッックショ!」
「シャワー浴びてこいよ?」
「あぁ・・そうする」
言っている間に悠々と台所から同居人がカップを2つ持って現れた。
「遅くなったのなら、無理してかえってくることなかったのに雨にも降られて災難だったな!!」
「冗談、降り出したのはバイクに乗ってからだったんだぜ?それより、今日は一緒にいたかった」
同居人は、俺の言葉を軽くききながし
「よう、ホット・チョコレート作った。暖まるぜ」
「甘いのは苦手だ」
「まあ、そういうなよ」
少し口を尖らせ、俺はカップを受け取った。
「美味いだろ?」
いつもと同じように屈託のない顔でわらう。
(あぁ・・そうだ、俺はこの笑顔が見たくて帰ってきたんだ)
「熱くてまだ味がしない」
「意地っ張りだな」
白い歯を見せたまま、
俺の頭に乗っているタオルを上からわしゃわしゃと掻き混ぜた。
「シャワー入ってこいよ」
2回もいわれてしまった。
呆れた様な声に、(それもそうだ)と素直に腰を上げシャワールームへ移動した。
*
シャワーの音を聴きながら、空になったカップをチン、と指る先で弾く。
「さて、よるは長いぞ」
先程とはまた違う、悪戯な微笑みを浮かべ
待つ。
今日、同居人に渡そうと思っていた箱を大切そうになぞる。
箱は少し、しめった程度ですんだようだ。
星ふる夜、
帰宅途中に凄まじいにわか雨。
天気予報は当たっていたが、寝坊してチェックせずに出かけてしまったのだ。
咄嗟にメッセンジャーバッグをシャツの中に非難させ、バイクを飛ばして帰ってきた所だ。
「!」
髪からポタポタと滴が落ちているのに俺気付いて、同居人が持っていた本を身体から離した。
「うひゃ~。濡れやがったな。!!!」
「・・・・ッックショ!」
「シャワー浴びてこいよ?」
「あぁ・・そうする」
言っている間に悠々と台所から同居人がカップを2つ持って現れた。
「遅くなったのなら、無理してかえってくることなかったのに雨にも降られて災難だったな!!」
「冗談、降り出したのはバイクに乗ってからだったんだぜ?それより、今日は一緒にいたかった」
同居人は、俺の言葉を軽くききながし
「よう、ホット・チョコレート作った。暖まるぜ」
「甘いのは苦手だ」
「まあ、そういうなよ」
少し口を尖らせ、俺はカップを受け取った。
「美味いだろ?」
いつもと同じように屈託のない顔でわらう。
(あぁ・・そうだ、俺はこの笑顔が見たくて帰ってきたんだ)
「熱くてまだ味がしない」
「意地っ張りだな」
白い歯を見せたまま、
俺の頭に乗っているタオルを上からわしゃわしゃと掻き混ぜた。
「シャワー入ってこいよ」
2回もいわれてしまった。
呆れた様な声に、(それもそうだ)と素直に腰を上げシャワールームへ移動した。
*
シャワーの音を聴きながら、空になったカップをチン、と指る先で弾く。
「さて、よるは長いぞ」
先程とはまた違う、悪戯な微笑みを浮かべ
待つ。
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